新卒で会社を辞めたいと感じたときに考えるべきこと

退職の悩み

新卒で会社を辞めたいと感じたときに考えるべきこと

新卒で入社したばかりなのに、もう会社を辞めたい。

毎朝、会社に行くのがつらい。

でも、「新卒ですぐ辞めたら終わりなのではないか」と不安になる。

こういう悩みを抱えている方は少なくありません。

入社前に思っていた仕事と違った。

上司や先輩との関係がつらい。

職場の空気が合わない。

残業が多い。

怒られることが多くて、毎日しんどい。

こういう状態になると、「自分が甘いだけなのではないか」と考えてしまいますよね。

でも、新卒で会社を辞めたいと感じること自体は、特別におかしなことではありません。

厚生労働省が公表した令和3年3月卒業者の就職後3年以内離職率では、新規大学卒就職者が34.9%、新規高卒就職者が38.4%とされています。
新卒で入った会社を早い段階で辞める人は、実際に一定数います。(mhlw.go.jp)

大事なのは、「辞めたい」と思った自分を責めることではありません。

今の状態を整理して、次に何をするかを考えることです。

まず「辞めたい理由」を書き出しましょう

最初にやるべきことは、辞めたい理由を書き出すことです。

頭の中だけで考えていると、不安がどんどん大きくなります。

紙でも、スマホのメモでもいいです。

まずは、思っていることを全部出してください。

仕事についていけない。

毎日怒られる。

上司が怖い。

職場に相談できる人がいない。

残業が多い。

休日も仕事のことを考えてしまう。

給料が低い。

仕事内容が合わない。

入社前に聞いていた話と違う。

体調が悪くなっている。

こうやって書き出すと、「仕事に慣れていないだけ」なのか、「職場環境に問題がある」のか、「心身が限界に近い」のかが見えやすくなります。

ここを混ぜない方がいいです。

「慣れていないつらさ」と「危険なつらさ」は違います

新卒のつらさには、いくつか種類があります。

ひとつは、慣れていないつらさです。

仕事の流れがわからない。

電話対応が怖い。

ミスをして落ち込む。

社会人生活にまだ慣れない。

これは、多くの人が最初に通るところです。

時間と経験で少しずつ慣れることもあります。

一方で、危険なつらさもあります。

人格を否定される。

怒鳴られる。

無視される。

過度な残業が続く。

休日も頻繁に連絡が来る。

会社に行こうとすると吐き気がする。

眠れない。

涙が止まらない。

こういう状態なら、「新卒だから我慢するべき」と考えない方がいいです。

心身に明確な影響が出ているなら、まず自分を守ることを優先してください。

辞める前に確認したい選択肢

新卒で辞めたいと感じたとき、選択肢は退職だけではありません。

状況によっては、別の方法もあります。

上司以外の人に相談する。

人事に相談する。

異動を相談する。

休職を検討する。

医療機関に相談する。

労働相談窓口に相談する。

転職活動を始める。

退職する。

大事なのは、「退職するか、我慢するか」の二択にしないことです。

追い込まれていると、視野が狭くなります。

でも、選択肢を並べるだけで、少し冷静になれます。

相談できる相手を持ちましょう

新卒で辞めたいとき、一人で考え続けるのは危ないです。

特に、職場の中に相談できる人がいない場合は、外部の人に話してください。

家族。

友人。

学生時代の先輩。

転職エージェント。

医療機関。

公的な相談窓口。

労働トラブルについては、厚生労働省が総合労働相談コーナーを案内しています。
職場のトラブルに関する相談や、解決のための情報提供をワンストップで行う窓口です。(mhlw.go.jp)

また、心の不調がある場合は、厚生労働省の「こころの耳」でも、働く人や家族に向けたメンタルヘルス情報や相談機関が紹介されています。(kokoro.mhlw.go.jp)

「相談するほどではない」と思わなくていいです。

相談は、限界になってから使うものではありません。

限界になる前に使うものです。

すぐ辞めるべき可能性があるケース

新卒でも、早めに離れた方がいい可能性がある職場もあります。

たとえば、こういうケースです。

暴言や人格否定が続いている。

ハラスメントがある。

長時間労働が続き、体調を崩している。

休みが取れない。

給与や残業代に不明点がある。

退職したいと言っても脅される。

会社に行こうとすると動けなくなる。

こういう場合は、「せめて3年は働くべき」という言葉をそのまま信じない方がいいです。

3年続けることで経験になる職場もあります。

でも、3年続けることで壊れる職場もあります。

ここを見誤らないことです。

もう少し続けてもよいケース

一方で、すぐに辞めない方がいいケースもあります。

仕事の流れがまだわかっていないだけです。

相談できる先輩がいます。

上司に相談すれば業務量を調整できそうです。

仕事内容そのものには興味があります。

体調には大きな影響が出ていません。

転職先や生活費の準備がまったくありません。

この場合は、期限を決めて様子を見るのもありです。

「あと半年だけ耐える」ではなく、「1か月だけ改善行動をする」と考えてください。

たとえば、上司や人事に相談する。

業務量を調整してもらう。

転職サイトに登録して選択肢を見る。

生活費を計算する。

睡眠や食事を立て直す。

こうした行動をしたうえで、それでも変わらないなら、退職や転職を本格的に考えればいいです。

退職前に生活費を確認しましょう

新卒で辞めるときに、現実的に確認したいのはお金です。

貯金はいくらあるか。

毎月の生活費はいくらか。

家賃はいくらか。

奨学金やローンの支払いはあるか。

退職後に実家に戻れるか。

転職活動にどのくらい時間がかかりそうか。

ここを確認しないまま辞めると、退職後に焦ります。

焦ると、また合わない会社に入ってしまうことがあります。

辞めること自体は悪くありません。

でも、辞めた後の生活を雑に考えるのは危ないです。

できれば、最低でも1〜3か月分の生活費は確認しておきましょう。

難しければ、家族に相談する、実家に戻る、転職先を探してから辞めるなど、現実的な選択肢も考えましょう。

転職活動を先に始めてもいいです

今の会社を辞めるか迷っている段階でも、転職活動を始めて構いません。

転職活動を始めるというのは、すぐ辞めるという意味ではありません。

自分の市場価値を知る。

他の会社を見る。

求人条件を比較する。

今の職場の異常さに気づく。

逆に、今の職場がそこまで悪くないと気づく。

こういう意味があります。

外の世界を見ると、判断材料が増えます。

会社の中だけで悩んでいると、その会社のルールが世界のすべてに見えてしまいます。

でも、実際には会社はたくさんあります。

最初の1社が合わなかっただけで、人生が終わるわけではありません。

退職代行を使う前に確認したいこと

新卒で退職代行を使う人もいます。

上司が怖い。

退職を言い出せない。

引き止めに耐えられない。

会社から何を言われるか不安です。

こういう場合、退職代行は選択肢になります。

ただし、退職代行を使う前に確認してください。

自分で退職を伝えられる可能性はあるか。

会社と揉めている内容はあるか。

有給や未払い賃金の問題はあるか。

貸与物や私物はどうするか。

退職後の生活費は大丈夫か。

家族に伝える必要があるか。

退職代行は、会社との最初のやり取りの負担を減らすサービスです。

退職後の生活を全部整えてくれるわけではありません。

使うなら、対応範囲を確認して選びましょう。

退職代行を使うことに不安や罪悪感がある方は、こちらの記事で判断基準を整理しています。

退職代行を使うのは甘えなのか?後悔しないための判断基準を整理します

期間の定めがある契約か確認しましょう

新卒でも、雇用契約の形は人によって違います。

期間の定めのない契約なのか。

契約期間が決まっている有期雇用なのか。

ここは確認してください。

期間の定めのない雇用契約の場合、退職の申し入れについては民法627条の考え方が関係します。
一方で、雇用期間の定めがある場合は、原則として契約期間中に一方的に辞めることができないと大阪労働局は説明しています。
ただし、やむを得ない事由がある場合は別途考える必要があります。(jsite.mhlw.go.jp)

正社員だから大丈夫、アルバイトだから関係ない、と雑に判断しない方がいいです。

雇用契約書を確認しましょう。

不安があるなら、総合労働相談コーナーなどに相談してください。

「3年は続けるべき」に縛られすぎない

新卒で辞めたいと言うと、よく言われるのが「3年は続けるべき」です。

この考え方にも、意味はあります。

短期間で辞めると、次の転職で理由を聞かれることがあります。

仕事の面白さがわかる前に辞めてしまう可能性もあります。

ある程度続けることで、経験やスキルが身につくこともあります。

でも、「3年」は絶対ルールではありません。

壊れるまで続ける必要はありません。

体調を崩してまで守る数字ではありません。

大事なのは、期間ではなく、状態です。

今の職場で学びがあるのか。

改善の余地があるのか。

心身が保てているのか。

次の選択肢を作れているのか。

ここを見ましょう。

退職理由はどう説明すればいいのか

新卒で辞める場合、次の転職で退職理由を聞かれることがあります。

ここで、会社への不満だけを話すのはおすすめしません。

「上司が最悪でした」

「会社がブラックでした」

「人間関係が無理でした」

気持ちはわかります。

でも、面接では少し整えて話した方がいいです。

たとえば、こうです。

入社後、実際の業務内容や働き方を経験する中で、自分が長期的に力を発揮できる環境について考えるようになりました。

短期間での退職には反省点もありますが、次は〇〇の分野で継続的に経験を積みたいと考えています。

ポイントは、前職批判だけで終わらせないことです。

何を学んだのか。

次に何を大事にしたいのか。

どう改善するのか。

ここまで話せると、早期退職でも印象は変わります。

やらない方がいいこと

新卒で辞めたいとき、焦ってやらない方がいいこともあります。

勢いで無断欠勤する。

会社の悪口をSNSに書く。

退職理由を感情のまま会社にぶつける。

転職先をまったく見ずに辞める。

家賃や生活費を計算しない。

誰にも相談せず一人で抱え込む。

これらは、あとで自分を苦しめる可能性があります。

辞めるなら、なるべく冷静に辞めましょう。

逃げるにしても、次に進むために逃げるのです。

自分を壊す前に離れることは大事です。

でも、離れた後の足場も作っておきましょう。

今日やること

今すぐ退職を決めなくても大丈夫です。

まずは、今日これをやってください。

辞めたい理由を10個書き出す。

体調に出ている症状があるか書く。

相談できる人を1人決める。

生活費を1か月分だけ計算する。

転職サイトを1つだけ見る。

これだけで、少し視界が広がります。

頭の中だけで悩むのが一番つらいです。

外に出す。

数字にする。

人に話す。

この順番で整理しましょう。

退職後の健康保険や年金、失業給付などの手続きも、早めに確認しておきましょう。

退職後に必要な手続き一覧。保険・年金・失業給付の前に確認したいこと

まとめ

新卒で会社を辞めたいと感じることは、特別におかしなことではありません。

実際に、新卒で入った会社を3年以内に離れる人は一定数います。(mhlw.go.jp)

ただし、勢いだけで辞めるのはおすすめしません。

まずは、辞めたい理由を整理してください。

慣れていないだけのつらさなのか。

職場環境に問題があるのか。

心身に限界が来ているのか。

この3つを分けて考えましょう。

体調に出ているなら、自分を守ることを優先してください。

職場トラブルがあるなら、総合労働相談コーナーなどの公的窓口も使えます。(mhlw.go.jp)

退職代行を使う場合も、サービスごとの対応範囲を確認しましょう。

新卒で辞めたからといって、人生が終わるわけではありません。

でも、辞め方と次の準備は大事です。

自分を責める前に、まず状況を整理しましょう。

そこから、次の一歩を決めれば大丈夫です。

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